【豆知識】月経について
東洋医学からみた月経についてのお話です。
1.月経周期
経早:周期が8~9日以上早まるもの。熱証、気虚などにみられる。
経遅:周期が8~9日以上遅れるもの。寒証、気滞、血液の滞りなどにみられる。
経乱:周期が乱れ、不定期なもの。肝鬱(≒気滞)、肝腎が弱る、血液の滞りなどにみられる。
2.月経血の量
経量過多:血熱、気虚などにみられる。
経量減少:血虚、寒証、血液の滞りなどにみられる。
閉経:月経の停止が三ヶ月を越え、かつ妊娠していないものをいう。
血虚、血液の滞り、寒証などにみられる。
3.月経血の色と性状
正常な月経血の色は紅であり、性状は薄くもなければ濃くもなく、血塊はない。
淡紅色で性状の稀薄なもの:虚証によくみられる。
深紅色で性状の濃いもの:血熱、実証によくみられる。
紫暗色、または暗紅色で血塊のあるもの:寒証、血液の滞りによくみられる。
4.月経痛
月経前または月経中に小腹部に脹痛が起こるもの:気や血の滞りによくみられる。
小腹部に冷痛があり、温めると痛みが軽減するもの:寒証によくみられる。
月経中または月経後に小腹部に我慢できる持続性の鈍痛があり、腰がだるく痛むもの:
気血両虚によくみられる。
5.帯下
おりもののことである。色が白色で稀薄なものは、虚証や寒証のものが多い。
逆に、黄色や赤色で、濃くて臭いものは実証や熱証のものが多い。