【豆知識】疼痛についてその2
前回の続きで東洋医学からみた疼痛についてのお話です。
4.腹痛
腹部の分類
大腹:へそより上部のことをいい、脾胃と関係がある。
小腹:へそより下部のことをいい、腎、膀胱、大腸、小腸、子宮と関係がある。
少腹:小腹部の両側のことをいい、肝経と関係が密接である。
腹痛には実証と虚証があり、実証には気、血液、食べ物の滞りによるものがあり、
虚証には気、血液の不足、冷えなどによるものがある。
5.腰痛
腎の病変によくみられる。
寒さや血液の滞りによるものや、腎自体の機能低下により起こるものがある。
6.四肢痛
四肢の疼痛は、経絡や関節、肌肉が風・寒・湿などに襲われ気血の流れが悪くなると起こる。
脾胃の機能低下で四肢を上手く栄養できないために起こるものもある。
足のかかとの痛みは腎の機能低下のものが多い。