【豆知識】小便の異常について

【豆知識】小便の異常について

 

東洋医学からみた小便の異常についてのお話です。

1.尿量の増加
寒証、陽虚(冷え)に現れやすい。消渇にもみられる。
※消渇とは、口渇が強く、水をよく飲み、多尿で、食べても太らない病態をいう。
現代で言うと、糖尿病、尿崩症、腎不全、とくに糖尿病が考えられます。

2.尿量の減少
熱、汗、下痢などにより水分が減少すると起こる。
また肺、脾、腎の機能失調により起こるものもある。

3.頻尿
尿量が少なく、色が濃く、急迫するものは腎、膀胱の湿熱によくみられる。
尿量が多く、色が清であるものは、腎の冷えによくみられる。

4.小便自利
排尿の回数が多く、尿量の多いもの、1日10回以上。

5.小便不利
排尿の回数が少なく、尿量の少ないもの。1日2~3回。排尿困難の総称。

6.小便閉
小便が出にくいものをいう。排尿困難に下腹脹満を伴うものを「りゅう閉」といい、
前立腺肥大によくみられる。

7.遺尿
寝小便や尿失禁のこと。腎の働きが弱っていることが多い。