【豆知識】食欲について

【豆知識】食欲について

 

東洋医学からみた食欲についてのお話です。

1.食欲不振
虚証:脾胃に気の巡りが悪くなることでみられる。顔色が悪く、倦怠等の症状を伴うことが多い。

実証:湿(厳密には違うが湿気のようなもの)が脾胃に影響し、脾の食物などを運ぶ作用が
滞ると起こる。胸悶、腹脹、身体の重だるさを伴うことが多い。

2.厭食、料理のにおいをかぐのもいやがる
傷食:食べ過ぎて食べられないこと。胃のつかえ、腹張、腐食臭が上逆するなどを伴う。

妊娠:悪心、嘔吐を伴う、あるいは酸っぱいものを欲しがる。

油っこいものが食べられない:肝胆の湿熱に多く見られる。脇腹の硬さを伴う。

3.消穀善飢(糖尿病)
食欲が旺盛であり、食後しばらくすると空腹感が起こるものをいう。
胃熱により消化機能が亢進して起こるものが多い。

4.空腹感は起こるが食欲のないもの
口の乾きや舌が紅くなることを伴う。

食欲がなく、食べる量が少なかった人に、食欲の改善と食事量の増加が現われれば、
これは胃気がしだいに回復してきている現れとなります。
逆に、食欲のあった人が次第に食欲がなくなってくる場合は、脾胃の機能が低下
してきた現れです。
また、慢性疾患や重病などでほとんど食欲がなかった人が、突如として暴飲暴食することがある。
これは脾胃の気が絶えようとしている現れです。